終戦の日によせて（理想のぶつけ合い）

　世の中争いが絶えません。今はアメリカvs北朝鮮ですか。でも、一概にどちらが悪いとも言えないのです（まあ、今回は北朝鮮が悪いようですが）。アメリカもナチスも悪くないし、大日本帝国も悪いとは言えない。ソ連や中国共産党も悪いわけではないし、KKKも悪い訳ではない。ISが悪いわけでもない。

　やってることは皆同じ。それぞれ理想があって、それをぶつけ合っているだけです。相手にとってそれが鼻持ちならないものかもしれませんが、ある視点からすれば、高邁とも言える理想論で、皆従うべきだと当人達は信じているのです。

　馬鹿みたいですね。ISはそのイスラム過激主義を推し進めようとしてます。戦闘員にとっては、神のために死ぬ事は、ダラダラと生きる事よりも素晴らしい事なのです。日本軍も同じ事。列強に侵略されるよりは名を挙げて死にたいと考えた人が多かったのかも知れません。

　生死に関わることすら、これなのに、右翼と左翼はいがみ合ってます。どちらも自分の理想がある訳です。その理想が張りぼてに見えようが、自分の悪い点に目をつぶっているように見えようが、理想があってそれを守るためにがんばっているのです。

　理想は強いです。単なるテロリストを神格化します。あ、ウヨの人はお隣の国の事考えたでしょ。でも三島由紀夫だって同じです。神格化して、歴史に残します。偉人って、そんな人が多いです。理想を結果として（戦功にしても文化にしても）残した人が偉いのです。

　だから理想が悪いとは言えないですし、理想に殉じる人も悪い人とは言えません。まあ、ダラダラ生き延びるのが素晴らしいという世の中になれば別ですが、そんな保身主義の集団に進歩はないでしょう。

　そんな事を反戦の日に切々と語る少女達を見て感じたのですが。理想を信じて死んでいった人たちを否定してどうするのかと。