22歳、会社を辞めて松戸に引っ越したときのこと。雨の中バス停でバスを待っていたら、どこからかニャーニャー鳴き声が聞こえる。近くに居るのかと見渡したけど畑ばかり。どこだろうと思って足下をみたら、靴に戯れる子猫が居た。良く覚えてないが三毛だったと思う。
当時、NNN(ねこねこネットワーク)は知られてなかったが、ターゲットにされたのははっきりと分かった。冷や汗が流れる。ウチはペット不可の物件で、仕事も不安定だったから飼うだけの収入がなかった。それに正直な所、今ほどねこが好きじゃ無かった。
ダッシュして次のバス停まで逃げる。追いかけてきたようだった。振り返ってはいけないっ。ニャー!!!
あれからかなり経つ。未だに罪悪感が残る。雨の中、畑の真ん中に残してきたのだ。もしかすると体力無くして死んでしまったかも知れない。僕は今と違ってトイレとかご飯とかの知識が全く無かったから、そのまま飼うことは出来なかっただろう。でも、と思う。もし飼っていたら人生変わっていただろうと。
今は、ねこの本や雑誌などを購読するようになり、ねこの知識は増えた。でも、環境はというと、ねこを飼える状況に無い。あの頃と大して変わっていない。僕にはNNNは来ないようだ。というか近所に野良ねこすら居ない。
ねこ欲しいなーと思いながら、ねこ画像を集めるだけ。今住んでる所、地方だからねこ喫茶とか無いんよ。ねこを飼ったとしても、白装束のところに持って行く方法が思いつかない。ええ、車、持ってないんです。
NNNが来るほど豊かになれればいいのだけど。というか都会の方がねこ多いと感じます。地方は犬を飼ってる人が多い。みんなどこで買ってるのか知らないけど。ペットショップは無くて、ペット美容室なら有るんです。なぜか犬ばっかり。どうして?
死ぬ前にねこ飼いたいっす。
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