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2013年11月12日火曜日

霊とか妖怪とかの文化

 日本では怪談でおなじみの、霊とか妖怪とか言った怪異ですが、ある意味世界的に普遍であり、またマイナーなものでもあります。



 例えば、イスラム教には霊という概念がありません。イラクで戦争前後のフォークロアに爆弾テロで死んだ女性達が夜になると出てきて絶叫するという話があります。ですが、現地では霊の概念が無いので、代わりにジン(精霊)が悪さをしているという話になってます。



 そうかと言えば、スリランカのテーラワーダ仏教では、霊は、「餓鬼」であるということになってます。異次元の生き物で多種多様の形を持っていると。転生先が六道輪廻の餓鬼道に当たる者たちのみが「日本で言う霊」になって、弱い人間に影響を与えるというものです。



 先祖信仰では霊と言った形で捉える物が、宗教といったバイアスがかかると認識に差異が生じてしまう。これは実はUFO目撃談と似てるんです。UFOや宇宙人は、地球が宇宙中のトップレベルの観光地になってるのかと思うほど多種多様な形で現れています。しかし、現代のヨーロッパのUFO研究では妖精伝説との関連が指摘され、「何かが起きているが、それは目撃者の意識に左右される現象である」という結論が出ています。



 僕は家鳴りを体験したことがあります。引っ越し先のアパートの台所が不定期に鳴るんです。パンと大きい音がどこからかします。朝、昼、夜、深夜、問いません。こういう現象も、「霊」という解読器によって、怪談とされてしまうのではないでしょうか。僕には霊能力はありません。このアパートには半年だけ住んでいたのですが、別に音が鳴るから出て行った訳でもありません。最初から半年だけ住むつもりだったのです。この音に関して何の話も聞きませんでした。不幸は特にありませんでした。



 もう一回言います。
   「何かが起きているが、それは目撃者の意識に左右される現象である」
 それが霊体験に共通することです。すべては「霊能者」の説明であり、それが科学的に正しいのかはなんとも言えません。その霊能者は脳疾患かもしれず、あるいは詐欺師かもしれず、いや、遠隔視能力を持っているけどそれを霊に結びつけて説明してしまう癖を持っているのかもしれません。



 その説明で「腑に落ちる」かもしれませんが、その通りかは別問題だと思って下さい。腑に落ちると言えば、河合隼雄のユング派精神分析の技法を思い出すのですが、精神分析を初めとする心理療法の多くはこのような感じです。腑に落ちたからといって、子供時代に性的虐待を受けたとか、UFOに連れ去られて人体実験を受けたという話を真に受けると困った事になります。



 そんなことを加門七海の「怪のはなし」を読んで思ったのでした。あ、この本、おもしろいですよ、お話としては。



参考文献       『何かが空を飛んでいる』  稲生 平太郎 1992 国書刊行会



                     『死後はどうなるの?』アルボムッレ・ スマナサーラ  角川文庫







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