中国に投資して失敗したという人が結構居るようだ。中国投資熱を煽ったのが邱永漢氏である。その著作の中でしきりに中国への移転を薦めている。それがどうなったかは皆さんがご存じの通り。尖閣諸島問題を目にすること無く亡くなった。
邱永漢氏は多才な人である。直木賞作家で実業家で、革命家でもあった。しかし、どれも中途半端だった。作家としては小説はぱっとせず、実業家としてはお金儲けの神様と言われたが、失敗も多かった。革命家としては国民党寄りなのか共産党寄りなのか、それとも第三の道を行くつもりだったのか分からない。
経済エッセイが売れたので十冊ほど読んではいる。文体は読みやすく、面白くて為になる話が多い。非凡な人である。しかし、何か物足りない。どこかしら甘いように感じられる。鋭さがない。これが国会議員に立候補しても落ちたゆえんかもしれない。
神様でも失敗しているのに、弟子達が大失敗しているのは当然だろう。中国の問題でも汚職、汚染、貧富の差、少数民族問題と色々噴出している。中国が好きな人間から見れば、今は目を覆うような惨状だ。
邱氏はこれでいいと思ったのだろうか。これでいいと思って日本企業に進出を薦めたのだろうか。台湾企業が中共に脅されて、中共寄りの発言を始めた事件があったらしいがこの件などはどう考えていたのだろうか。
もう中国の正体がバレて投資する所も少なくなっているだろうが、問題が表面化する前に死という形であっても逃げおおせたのは評価する。やはり投資の神様かもしれない。
個人的に邱永漢氏の株はがた落ちである。
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